ÈÇÓ×ÅÍÈÅ ßÇÛÊΠ- ßÏÎÍÑÊÈÉ
STUDY LANGUAGES - JAPANESE

8. JLPT


Menu JLPT / 1993: JLPT-2 (N3-N2)
Japanese language proficiency test
010 - Task 2
Grammar and Reading

 
問題Ⅱ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1、2、3、4から最も適当なものを一つ選びなさい。
 
この文章はカウンセラー(心理的な悩みなどを聞き、解決の助けをする人)が書いたものです。

「心のなかの勝負は51対49のことが多い」
あるとき、無理に連れて来られた高校生で、椅子を後ろにむけ、私に背を向けれて座った子が居た。このようなときは、われわれはむしろやりやすい子が来たと思う。こんな子は会うや否や「お前なんかに話をするものか」と対話を開始してくれている。そこでそれに応じて、こちらも「これはこれは、僕とは話す気が全然ないらしいね」などと言うと、振り向いて、「当り前やないか(注1)こんなことしやがって(注2)、うちの親父はけしからん.......」という具合に、ちゃんと対話がはずんでゆくのである。
こんなときに私が落ち着いていられるのは、心のなかのことは、だいたい51対49くらいのところで勝負がついていることが多いと思っているからである。この高校生にしても、カウンセラーのところなど行くものか、という気持の反面、ひょっとしてカウンセラーという人が自分の苦しみをわかってくれるかも知れないと思っているのだ。人の助けなど借りるものか、という気持と、藁にすがってでも(注3)助かりたい、という気持が共存している。( ⑤ )、ものごとをどちらかに決める場合は、相反する気持の間で勝負がきまり、「助けをかりない」という方が勝つと、それだけが前面に出てきて主張される。しかし、その実はその反対の傾向が潜在していて、それは、51対49と言いたいほどのきわどい差であることが多い。
51対49というと僅かの差である。しかし、多くの場合、底の方の対立は無意識のなかに沈んでしまい、意識されるところでは、2対0の勝負のように感じられている。サッカーの勝負だと、2対0なら完勝である。従って、意識的には片方が非情に強く主張されるのだが、その実はそれほど一方的ではないのである。
(注1)当り前やないか:「当り前じゃないか」と同じ意味
(注2)しゃがって:「して」という意味
(注3)藁(わら)にすがってでも:「どんなことをしてでも」という意味
 
問(8  ①「やりやすい子」とあるが、筆者はどんなところから「やりやすい」と感じたのか。

     1.この高校生が 無理に連れてこられたこと
     2.この高校生が 後ろを向いて座ったこと
     3.この高校生が 親父を悪く言ったこと
     4.この高校生が 振り向いたこと
  
問(9  ②「これはこれは」という表現は、どんな気持ちを相手伝えようとしているか。

     1.怒っている
     2.こわがっている
     3.かなしんでいる
     4.おどろいている
  
問(10  ③「こんなこと」とは、どのようんことか。

     1.筆者の所へ連れてきたこと
     2.椅子を後ろ向きにししたこと
     3.落ち着いていること
     4.話を始めたこと
  
問(11  ④「こんなとき」とは、どのようんときか。

     1.相手が若い人であるとき
     2.相手が家族のことを話すとき
     3.相手が無理に連れてこられたとき
     4.相手が協力的でない態度を示すとき
  
問(12   ( ⑤ )に入る適当な言葉を選びなさい

     1.では
     2.しかし
     3.それなら
     4.あるいは  
 
問(13  ⑥「その反対の傾向」とは、この場合どのような気持ちか。

     1.人を助けたいという気持ち
     2.人を助けたくないという気持ち
     3.人にたすけてほしいという気持ち
     4.人に助けてほしくないという気持ち
  
問(14   この文章で言われている「51対49」ということを正しく表している図はどれか。

     1.     2.     3.     4.  
 
問(15  この文章のタイトル(題)の「心のなかの勝負は51対49のことが多い」とはどういう意味か。

     1.決めたことと対立する気持ちは 心の中にかなり強くある
     2.決めたことと対立する気持ちは 心の中にほんとんどない
     3.決めたことと対立する気持ちは 次第に強くなる
     4.決めたことと対立する気持ちは 次第に弱くなる