ÈÇÓ×ÅÍÈÅ ßÇÛÊΠ- ßÏÎÍÑÊÈÉ
STUDY LANGUAGES - JAPANESE

8. JLPT


Menu JLPT / 1995: JLPT-1 (N2-N1)
Japanese language proficiency test
011 - Task 3
Grammar and Reading

 
問題Ⅲ 次の(1)~(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)私は最近、外国へいく機会に何回かめぐまれ、諸国の鉄道に乗ってみている。風景や乗客は もとより、車両の構造や鉄道運営の流儀(注1)など、なにからなにまで、ものめずらしいことばかり で、おもしろくてたまらないけれど、外国の鉄道の味を知ってしまったら、日本の鉄道はつまらなくなるかというと、けっしてそうではない。外国での鉄道旅行のおもしろさは、異邦人(注2)としての おもしろさであり、日本のそれとは、味わい方の立場が違うのである。外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁(注3)を感じることがしばしばであったのも、そのためであろう。
  (宮脇俊三『鉄道旅行のたのしみ』集英社による)
(注1)流儀:やり方
(注2)異邦人:外国人
(注3)郷愁:故郷をなつかしむ気持ち
問(17  外国の鉄道に乗りながら、日本の鉄道への郷愁を感じることがしばしばであったのはなぜか。
     1.外国の鉄道に乗っていると、異邦人と見られてつかれてしまうから
     2.外国の鉄道はものめずらしいことばかりで、つかれてしまうから
     3.外国の鉄道と日本の鉄道では、異なるおもしろさを感じるから
     4.外国の鉄道と日本の鉄道は、なにからなにまで似ているから
  
(2) 外山滋比古氏は、「象は鼻が長い」というタイトルで二重主格を扱った日本語文法論の本が、書店で童話の棚に入れられてしまった話を紹介している。
このように、誤って不適切な分類項目に入れてしまうと、検索(注1)できなくなる。分類作業を他人に任せている場合、この種の事故は、頻繁に発生する。
自分でやっていても、錯誤で誤入する場合がある。正しい項目をいくら探しても、目的の資料は出てこない。しかも、誤って入れたのだから、どこに入ってしまったかは、見当もつかな  い。そこで、すべての項目を探すようなはめ(注2)になる。
(野口悠紀雄『「超」整理法』中央公論社による)
 (注1)検索:調べてさがし出すこと
(注2)はめ:困った結果
問(18  問い この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
     1.間違って分類されるような書名はつけないほうがいい。
     2.間違って分類すると、見つけだすことができなくなる。
     3.他人が分類した時は、すべての項目を探す必要がある。
     4.自分で分類した時は、適切な項目をすぐに探し出せる。
  
(3)次の文章は男女平等に関する国民の意識調査の結果について述べたものです。
20歳以上の人に男女の地位の平等感に関する面接調査を行った。[法律や制度上]、[家庭生 活]、[社会通念(注1)・慣習・しきたり]において、それぞれ男女が感じる平等感を聞いたところ、ゆうぐう 次のことがわかった。[法律や制度上]は、女性の約55%が「男性の方が非常に優遇されている」(注2)または「どちらかといえば男性の方が優遇されている」と考えており、「平等である」と 考える女性は30.8%にとどまる。また[家庭生活]においては、男性の方が優遇されていると 感じる女性が[法律や制度ヒ]より増加するが、同様に感じる一男性は全体のほぼ半数である。 さらに、[社会通念・慣習・しきたり]においては、「男性の方が非常に優遇されている」また は「どちらかといえば男性の方が優遇されている」という意見が、男女とも70~80%を占めている。
(注1)通念:社会一般に共通した考え
(注2)優遇されている:有利に扱われている
問(19  次のA・B・Cのグラフは、それぞれ[法律や制度上]、[家庭生活][社会通念・慣習・しきたり]の分野における男女の平等感を図示したものです。A・B・Cが、それぞれ、どの分野を示したものか、次の組み合わせの中で正しいものを選びなさい。(グラフ:内閣総理大臣官房広報室編『月刊世論調査』1993年5月号大蔵省印刷局による)
     1.A:法律や制度上 B:社会通念・慣習・しきたり C:家庭生活
     2.A:家庭生活 B:法律や制度上 C:社会通念・慣習・しきたり
     3.A:社会通念・慣習・しきたり B:家庭生活 C:社会通念・慣習・しきたり
     4.A:家庭生活 B:社会通念・慣習・しきたり C:法律や制度上
  
(4)アイヌ(注1)の人たちと自然との関わりは、一言でいうと「共存」である。「尊重」といってもい いかもしれないが、「支配」や「破壊」といった概念とは無縁(注2)の関わり、関係を 持つ。人々は、 自然界からたくさんのものを得る。さまざまなものを取る。取るといっても奪い取るのではな く、神様から受け取るのだという考えを持つ。盗み取るのではなくて受け取るのである。だか ら恵みを受けるとか、授かるという、神様を意識しての言い方が多い。
 (藤村久和『アイヌ、神々と生きる人々』小学館による)
(注1)アイヌ:日本の少数民族の一つ
(注2)無縁:関係がないこと
問(20  自然との関わりについて、アイヌの人たちはどのように考えているか。
     1.自然から生きるのに必要なものを受け取り、自然とともに生きていく。
     2.自然を大切に考え、自然からは決して食べ物を取らないようにする。
     3.さまざまなものがある自然界を、神様のように支配しようとする。
     4.自然は成長していくので、あまり破壊を気にしなくてもいい。
  
  (5)自然と芸術との関係は、決して単純ではない。一般に、「自然を写し、再現さすもの」と考  えられている美術一特に絵画一の場合でさえ、そうだった。それというのも、ひとつには入間がすでに「自然の一部」であり、しかも「自然に向って対立し、それを解釈する立場にい  る存在」だからで、「自然」は決してあらゆる人間に同じものとして立ち現われるのではない。そうである以上、「自然を再現させる」とか「自然を忠実に写す」とかいっても、それはそれ  を行う芸術家の「自然」をどうみるかということときり離しては、あり得ないわけです。
(吉田秀和『人生を深く愉しむために』海竜社による)
問(21  この文章から、自然と絵画との関係はどのようなものだと考えられるか。
     1.自然の一部として人間の前に立ち現われるものが絵画である。
     2.あらゆる自然を絵画は忠実に写し、再現させることができる。
     3.同じ自然を描いても、見る人によって異なって見えるのが絵画である。
     4.絵画は描く人が自分も含んだ自然を解釈することに基づいている。
  
(6)下のA~Dは・それぞれア、イ、ウ、エのどこかに入る文です。
子どもはその発達の途上、二つのことばの獲得を慧られる。

(ア)

(イ)

(ウ)

(エ)
A 私たちおとなのことばは、こうした二つのことばの重層性において(注1)成り立つ。
B 一つはいわゆる・ことばの誕生、ともよばれる、乳児期から幼児期 (注2)にかけての、あの親たちを喜ばせてやまぬことばである。
C このことを無視したことばや言語についての論議は、十分な深さにいたらないままに終るのでないかと思われる。
D そして今一つは、子どもが学校時代を通して、新たに身につけてゆくことを求められることばである。
(岡本夏木『ことばと発達』岩波書店による)
(注1)重層性:いくつも重なっていること
(注2)乳児:あかちゃん
問(22  正しい組み合わせのものを選びなさい。
     1.ア:A イ:D ウ:C エ:B
     2.ア:B イ:D ウ:A エ:C
     3.ア:C イ:B ウ:A エ:D
     4.ア:D イ:C ウ:B エ:A