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問題Ⅲ 次の(1)~(7)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。 |
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(1)人間社会では、第二次世界大戦の頃から、科学技術がめざましく進み、生産活動は巨大化し、世界人口は急速に増加した。このことは、人類の繁栄として喜ぶべきことであろうが、反面、各種の公害が大きく浮かびあがり、また、地球は人間社会にとって狭くなってきた。人間活動の巨大化は自然界を変え、それが人間社会にフィード・バックしてくるおそれも出てきた。
そのため、いままでの人類の生き方と、これからの生き方では、大きく方針を変える必要が出てきているように思われる。
(高橋浩一郎・岡本和人編著「21世紀の地球環境」日本放送出版協会にょる)
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(2)日本人の睡眠時間が少なくなっていることが、NHKの調査によってわかった。平日の睡眠時間が7時間以下の人は、`70年には〔
a 〕だったが`90年には〔
b 〕に増えている。
一方、8時間以上の睡眠をとる人は〔c〕から〔d)に減っている。
「すいみん」時間量分布の変化(平日) (NHK世論調査部編『図説日本人の生活時間1990』日本放送出版協会による)
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(3)人はいつ死ぬかという研究をしている外国の社会学者が調査をした結果、誕生日の1カ月くらい前からの死亡率が急に下がるが、誕生日がすぎてしばらくすると、また上昇するようだということに気づいた。どうして、誕生日が人の死に関係するのか、この社会学者は、お祝いをしてもらえる日を心まちにしているのが延命効果をもつのではないかという解釈を下した。医学者はなんどいうか知らないが、人間にはそういう科学ではわり切れないところがあるに違いないと、その話をきいて勝手に想像したことがある。
(外山滋比古『同窓会の名簿』PHP研究所による)
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(4)日本は世界でも有数の地震国である。地震と地震予知にたいする世の関心もたかい。しかし地震予知は一つ間違えば大変な社会的混乱をまねくことになり、諸刃の剣ともいうべきものである。しかも日本中で直前の地震予知ができるのは今のところ東海地方だけである。純粋に学問的な意味でも、予知できる場所はかぎられている。まして社会に警告を与える形での予知はそう簡単にできるものではない。行政的な対応がとれぬままに、中途半端な予知情報がもれたときの大混乱は想像にあまりある。
(浅田敏『関東・東海地震と予知』岩波書店による)
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(5)一個の製品は、常に、二つの機能を持っているといえます。一つはその製品が、そもそもの目的で使用されるために備えている本来的で実用的な機能です。例えば、コップ、机、時計、照明、家屋、自動車、橋……といったその対象物の名称が示している機能です。その機能は顧客が自由に選べませんので、非選択的機能とも呼ばれています。
もう一つは、より使いやすい、より美しい、より楽しい、より高級な、より好ましいなどといった感情に訴えかける付加価値的な機能です。これを情報的機能といいます。この
機能は顧客が自由に選ぶことができますので、選択的機能とも呼ばれています。
(平井敏夫『色をはかる』日本規格協会による)
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(6)つい先日のことだが、アメリカのあるスポーツ指導者が日本の競技者についていっていた言葉を新聞で見て興味をひかれた。日本人はスポーツの上に自分の人生を築いている。出発点に人間がいない。それではダメだというのである。
これは、ほとんどそのままわれわれの音楽にもあてはまる。何故音楽をやるのかということを問う前に音楽から出発する。だから、学生のうちは、あるいはコンクールまでは良いが、その先にはつながらない。これだけの音楽の水準を確保しながら、本当の大家が生まれない。
(遠山一行「音楽の出発点に『人間』はいるか」1991年3月19日付毎日新聞夕刊による)
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(7)ギリシャ時代、人間は精神と肉体の調和した発達を理想とした。機械文明の進んだ現代に於いては、人間の精神と肉体とはきりはなされてしまった。というよりも、人間自身が自己を喪失させまいとする努力から、心は肉体とは別に自由に飛翔できるように彼自らが願い、それが可能になった。精神の異常な状態が現代にあっては、かえって正常であり、健康であるわけである。
(三田富子「眼と心によるスケッチ」、臼井吉見・河盛好蔵編『大学生第二集』潮文社による)
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