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19
アルカテイル
/ 鈴木このみ
Suzuki Konomi - Arukateiru (Alkatir)
19 アルカテイル / 鈴木このみ
Suzuki Konomi - Arukateiru (Alkatir)
伝える言葉は
決まっていたはずなのに
変わることのない景色に
目をそらしてた

小さな勇気が欲しくて俯いた
白い眩しさだけに焦がれてた
夏を書き綴るノートも
終わりが近付いてくる
やがて訪れる日にはせめて
笑顔のままで
手を踏みたくて

歩き続けることでしか
届かない物があるよ
今も暖かな手のぬくもりを
探し続けている

いくつもの優しさを
つないでも辿り着けないから
今も何度でも僕は
夏の面影の中繰り返すよ


筋間を彷徨う一片の幼子は
いつかの間の揺り籠の中
目を閉じていた
夢から目覚める
その時が来るまで
白い眩しさに包まれている

夏の足跡を追いかけ
僕らの思い出を零す
何が悲しいのかさえ
忘れてしまうけれど
立ち留まれない

あの日続けることでした
残せないものがあるよ
あの日途切れてしまった言葉を
繋ぎ留めたいだけ
微かな涙をさらったとしても
忘れないでほしい
越えた届かなくても
夏を刻む花火を
見た日五分を

羽ばたいた数を
数え空を舞う羽は
小さな勇気でいつも眩しさだけ
求め続けていた
歩き続けることでしか
届かない物があるよ
今も暖かな手のぬくもりを
探し続けている

いくつもの優しさを
つないでも辿り着けないから
今も何度でも僕は
夏の面影を揺り変えるよ