Menu JLPT / 2001: JLPT-1 (N2-N1)
Japanese language proficiency test
010.4 - Task 2-4
Grammar and Reading

 
問題II-4
 
(4) われわれの体にはふだん気がつかないような工夫がたくさんひそんでいる。足の裏は何も感じないようにセットされているが、靴の中や靴下の中に1ミリの異物でもあると敏感なシステムが作動する。ふだんはその敏感なシステムはオフ(注1)になっているのだ。オフにしておかないと、靴下の感触をいつも感じてしまい、何もできなくなるからだ。
赤ちゃんの手のひらを強く押すと口が開く、などというのも、隠れたシステムである。これは手と口が密接な情報関係をもっていたことを暗示する例で、大人になるにつれて①この関係が鈍化する。
しかし、もともと赤ちゃんは何でも口に入れてモノの形を確認しているわけであって、それを大人たちが次々に制止するため、しだいにそのような行為をしなくなっただけなのだ。ということは、われわれの②「内なる情報システム」のどこかには、いまなお口と手が結びついているということである。緊張しすぎると口がカラカラ(注2)になり、手に汗がたまるというのは、その名残であろう。
 
(松岡正剛「情報・のツボ」1996年7月5日付朝日新聞夕刊による)
 (注1)オフ:スイッチが入っていない状態
 (注2)カラカラ:かわいているようす
問(15)  人間の足の裏に関する説明として、適当なものはどれか。
1.人間の足の裏はふだんは何も感じないが、異物の存在は敏感に感じとる。
2.人間の足の裏には体の中でも特に敏感なシステムがあり、常に作動している。
3.人間は、足の裏に安定した感触を感じていないと、何もできなくなってしまう。
4.人間の足の裏が、靴下の感触を常に感じているのは赤ちゃんのときだけである。
 

問(16)  ①「この関係」とあるが、何を指しているのか。
1.赤ちゃんの 、緊張することと口がかわくこととの関係
2.大人の、緊張することと手に汗をかくこととの関係
3.大人の手と赤ちゃんの口が情報を伝え合う関係
4.赤ちゃんの手と口が情報を伝え合う関係
 

問(17)  ②「内なる情報システム」の説明として、適当なものはどれか。
1.大人になるにつれて、より敏感に感じるようになるシステム
2.大人たちが制止するため、しだいに消えてなくなるシステム
3.靴の中の異物や、靴下の感触をいつも感じているシステム
4.人間の体にひそんでいて、時に敏感に作動するシステム