Menu JLPT / 2001: JLPT-1 (N2-N1)
Japanese language proficiency test
010 - Task 2-1
Grammar and Reading
(Valid answers are at the bottom of this page)

 
問題II-1
次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞ れの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)子どもが自室に閉じこもるのは親から独立した自分だ けの精神的世界を持ちはじめたことの現われだろうから、悪いとばかりは言えない。子どもだって、自分が親に完全管理されることを いつか嫌うようになるもので、もしそうならないとすれば、また別の心配が生じるだろう。 しかし、そうは言っても、これは程度問題で、子どもが学校から帰ってから寝るまで、食事の時を除いてずうっと自分の部屋にいる、 というのでは、家族間 のコミュニケーションも稀薄(注1)になる。だから、子どもがある年齢に達して自 室に閉じこもりがちになることを、一つの成長過程として認めるにしても、建築的に②それを 助長(注2)す るような空間のつくり方は避けるべきだろう。
そういう考え方にしたがうと、子ども部屋は、あんまり居心地(注3)が良くない方がよいのではないか。居 心地が良くない、というと語弊(注4)があるが、少なくても良すぎない方がいい。もっと正確に言えば、あ る内向的な(注5)時を過ごすには居心地がいいが、その気持ちがふっと外へ向いた時には、多少気づまりに 感じられて、自然に部屋の外へ、居間や食堂へ出ていきたくなるような部屋がいい。
(渡辺武信『住まい方の思想』中央公論社による)
(注1)稀薄:少なかったり、うすかったりすること
(注2)助長:良くない傾向を強めること
(注3)居心地:そこにいるときの気分、気持ち
(注4)語弊:誤解されるような言い方
(注5)内向的:心の働きが自分の内部に向かうようす

問(6  ①「別の心配」とはどのようなことか。
     1.子どもが独 立心を持ちすぎて、自分だけの世界に閉じこもる心配
     2.子どもに独立心が生まれず、親に依存する子どもになる心配
     3.親が子どもに対して影響力を持たなくなる心配
     4.親が子どもに完全に支配されることになる心配

問(7  ②「それ」とは何を指すか。
     1.子どもが自 分の部屋に閉じこもらないようにすること
     2.成長過程に必要なコミュニケーションをとること
     3.子どもが自分の部屋に閉じこもりがちになること
     4.家族間のコミュニケーションが生まれること
 

問(8  筆者の子ども部屋についての考えはどれか。
     1.子ども部屋 は、子どもの独立心を養うためには不要である。
     2.子ども部屋は、子どもがある年齢に達するまで必要である。
     3.子ども部屋は、子どもが管理されすぎない設計がいい。
     4.子ども部屋は、子どもにとって快適すぎない設計がいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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