| 問題Ⅲ 次の(1)から(6)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。 |
(1) 百円玉の価値というものは、だれにとっても同じである。通常、ある人にとっては500円の価値を持っているのに、他の人にとっては20円の価値しか持たない百円玉は存在しない。だがここに、別の要素を加えると①話は違ってくる。
②オリンピック記念硬貨というものが発行されたことがある。この記念硬貨も、自動販売機に投入すれば、やはり百円の価値しか持たない。私自身は古銭(注1)の流通価格に関する知識を持たないが、しかしこれをコイン(注2)業者のところへ持っていくと150円で買ってくれたりする。コイン収集家なら、200円で譲ってくれと言うかもしれない。
(井上夢人「ハイパーテキスト小説への期待」 『日本語学』1997年6月号による) (注1)古銭:昔のお金 (注2)コイン:硬貨
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(2) 五十代から先の人生は、住まいなくしては語れない、見通しが立たない。
「子どもがなんとかしてくれるだろう」
「夫(あるいは妻)が考えていてくれるはず」
これは、甘い人頼りだ。もっとひどいのになると、
「国、行政がなんとかしてくれる」
漠然と、 ( )と思っている人が意外と多い。しかし、そんな都合の
いい話は、どこにも転がっていない。誰も、なにもしてはくれない。自分の住まいは、
自分の生き方そのものなのだから、これは、自分で考えるしかないのだ。
(佐橋慶女『気持ちよく生きる知的住居術』による)
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(3) 香りや音楽から、ふと思い出がよみがえることがある。
私は仕事でよくインドネシアへ出かける。飛行場に着くと、"ちょうじ"という植物 の甘い香料(注1)が入ったたばこの香りがする。街を歩いていても、この香りが満ちあふれている。だから、この香りは、私に「インドネシアにきたのだなあ」という実感をあたえてくれる。このたばこの香りをローマ空港でかぎ、むしょうに(注2)インドネシアが恋しくなったことがあった。
(田沼武能『未知の国 すばらしい人たち』による)
(注1)香料:食べ物や化粧品などにいいにおいをつけるために入れるもの (注2)むしょうに:非常に、自分でもおさえられないくらいに
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(4) 自然を相手にしていると、私たちのように気が長くなります。あせっても、どうしようもない。ところがみなさんは気が短くなりましたね。環境をこわす側も、逆に守る運動をする人たちも。自然が好きという、町の人がふえましたが、それでも「自然を見 て」それだけでおしまい。自然の営み(注)がもつテンポとは全く縁のない接し方です。
(吉良竜夫「余白を語る」1991年4月12日付朝日新聞夕刊による) (注)営み:活動
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(5)次のグラフは三大都市圏の人口が全国の入口に占める割合を表したものです。 3大都市圏の人口が全国の人口に占める割合 (国勢社『日本のすがた1998』、『1997/98年版日本国勢図会』による)
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(6)下のAからDは、それぞれア、イ、ウ、エのどこかに入る文です。
<image>
そういう考え方を一言でいうと、 「ユーザー(注1)中心のインタフェース」(注2)」。 このキーワード(注3)を使えば、 これを無視するメーカーや技術者は笑いモノになる。
A 使いにくい、わかりにくいというのは技術がわるい、使いやすくするのが 技術の責任だ。
B 技術者たちがすべて支援(注4)すると称してあれこれ複雑なシステムを導入する。
C「こんなことができますよ、あんなこともできるようにしておきました、 どんどん使ってください」という。 D 彼らが去ってしまうと、さあ大変、かんたんなことのはずなのに、さっぱりわからない。 (佐伯絆『新コンピュータと教育』による)
(注1)ユーザー:使う人 (注2)インタフェース:人間が容易にコンピュータを使えるようにするための仕組み (注3)キーワード:問題の解決方法を示す重要なことば (注4)支援する:力を貸して助ける
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