21. Tanabata
| 智子: | 久しぶりに札幌の空気を吸った。本当にきれいですね。 |
| さとこ: | ひさしぶりにさっぽろのくうきをすった。ほんとうにきれいですね。 |
| Satoko: | It's been a while since I've breathed Sapporo's air. It's really clean, right? |
| 竜太: | そうですね。やっぱり、北海道がいいです。 |
| りゅうた: | そうですね。やっぱり、ほっかいどうがいいです。 |
| Ryuta: | Right. As expected, Hokkaido is good. |
| 智子: | でも、今10時です。稚内までの電車がなくなった。どうしよう? |
| さとこ: | でも、いま10じです。わっかないまでのでんしゃがなくなった。どうしよう? |
| Satoko: | But, it's 10 o'clock. There are no more trains for Wakkanai. What should we do? |
| 竜太: | よかった。実は、行く前に、見せたいところある。僕を信用している? |
| りゅうた: | よかった。じつは、いくまえに、みせたいところある。ぼくをしんようしている? |
| Ryuta: | Good. The truth is, before we go I have a place I want to show you. Do you trust me? |
| 智子: | まあ。 |
| さとこ: | まあ。 |
| Satoko: | Well... |
| 竜太: | じゃ、行きましょう。 |
| りゅうた: | じゃ、いきましょう。 |
| Ryuta: | Let's go! |
| 竜太: | はい、到着。降りましょう。 |
| りゅうた: | はい、とうちゃく。おりましょう。 |
| Ryuta: | Okay, we've arrived. Let's get out. |
| 智子: | 星がきれい! |
| さとこ: | ほしがきれい! |
| Satoko: | The stars are beautiful! |
| 竜太: | 今日は何の日でしょう? |
| りゅうた: | きょうはなんのひでしょう? |
| Ryuta: | What day is it today? |
| 智子: | ああ!七夕だ! |
| さとこ: | ああ!たなばただ! |
| Satoko: | Ah! It's Tanabata! |
| 竜太: | そうだよ。 |
| りゅうた: | そうだよ。 |
| Ryuta: | Right. |
| 智子: | あ!天の川が見える!あの物語、なつかしいわ。覚えてる? |
| さとこ: | あ!あまのがわがみえる!あのものがたり、なつかしいわ。おぼえてる? |
| Satoko: | Ah! You can see the Milky Way! The story brings back memories. Do you remember it? |
| 竜太: | むかしむかし、天の川のそばには天の神さまが住んでいました。 |
| りゅうた: | むかしむかし、あまのがわのそばにはてんのかみさまがすんでいました。 |
| Ryuta: | A long long time ago, next to the Milky Way, there lived the god of the heavens. |
| 智子: | すごい! |
| さとこ: | すごい! |
| 竜太: | 天の神さまには、一人の娘がいました。名前を |
| りゅうた: | てんのかみさまには、ひとりのむすめがいました。なまえを |
| The god of the heavens had one daughter. Her name was... | |
| 智子: | おり姫と言いました。 |
| さとこ: | おりひめといいました。 |
| Orihime. | |
| 竜太: | おっ! |
| りゅうた: | おっ! |
| 智子: |
おり姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。 おり姫がやがて年頃になり、天の神さまは娘に、 おむこさんをむかえてやろうと思いました。 |
| さとこ: |
おりひめははたをおって、かみさまたちのきものをつくるしごとをしていました。 おりひめがやがてとしごろになり、てんのかみさまはむすめに、 おむこさんをむかえてやろうとおもいました。 |
| Satoko: | Orihime used the loom, and did the work of making the kimonos
for the gods. Before long, Orihime became of marrying age, and the god of the heavens thought that he should get her a husband. |
| いろいろさがして見つけたのが、 天の川の岸で天のウシを飼っている、ひこぼしという若者です。 |
|
| いろいろさがしてみつけたのが、 あまのがわのきしでてんのウシをかっている、ひこぼしというわかものです。 |
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| He searched a lot, and what he found was a boy called Hikoboshi keeping heaven's cows at the shores of the Milky Way. | |
| 竜太: | やるね。ひこぼしは、とても立派な若者でした。 おり姫も、かがやくばかりに美しい娘です。 |
| りゅうた: |
やるね。ひこぼしは、とてもりっぱなわかものでした。 おりひめも、かがやくばかりにうつくしいむすめです。 |
| Ryuta: | Impressed! Hikoboshi was a fine young man. Orihime was also a very fine daughter. |
| 二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。 | |
| ふたりはあいてをひとめみただけで、すきになりました。 | |
| It was love at first sight for the two of them. | |
| 智子: | 二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。 でも、なかが良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、 遊んでばかりいるようになったのです。 |
| さとこ: |
ふたりはけっこんして、たのしいせいかつをおくるようになりました。 でも、なかがよすぎるのもこまりもので、ふたりはしごとをわすれて、 あそんでばかりいるようになったのです。 |
| Satoko: | The two married, and it came to be that they spent their happy life
together. But having too good of a relationship is also a problem, and the two forgot their work and they began to do nothing but play. |
| 二人: | 「おり姫がはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。 はやく新しい着物をつくってください」 |
| ふたり: | 「おりひめがはたおりをしないので、みんなのきものがふるくてボロボロです。 はやくあたらしいきものをつくってください。」 |
| Both: | As Orihime hasn't been weaving, everyone's kimonos are becoming old and
worn. Please make new kimonos quickly! |
| 二人: | 「ひこぼしが世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいます」 |
| ふたり: | 「ひこぼしがせわをしないので、ウシたちがびょうきになってしまいます。」 |
| Both: | As Hikoboshi hasn't taken care of them, the cows are becoming sick! |
| 竜太: | 天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。 神さまは、すっかり怒ってしまい、 |
| りゅうた: |
てんのかみさまに、みんながもんくをいいにくるようになりました。 かみさまは、すっかりおこってしまい、 |
| Ryuta: | It came to be that everyone came and complained to the god of the
heavens. The god of the heavens became really angry, |
| 「二人は天の川の、東と西に別れてくらすがよい!」 | |
| 「ふたりはあまのがわの、ひがしとにしにわかれてくらすがよい!」 | |
| Ryuta: | You two should live separated east and west of the Milky Way! |
| と、いって、おり姫とひこぼしを、別れ別れにしたのです。 | |
| と、いって、おりひめとひこぼしを、わかれわかれにしたのです。 | |
| he said, and separated Orihime and Hikoboshi. | |
| 智子: | でも天の神さまは、 おり姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こういいました。 |
| さとこ: | でもてんのかみさまは、 おりひめがあまりにもかなしそうにしているのをみて、こういいました。 |
| Satoko: | But the god of the heavens saw that Orihime was really sad, and said this: |
| 竜太: | 「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、 ひこぼしとあってもよろしい」 |
| りゅうた: | 「いちねんにいちどだけ、しちがつなのかのよるだけ、 ひこぼしとあってもよろしい」 |
| Ryuta: | Just once a year, only on the night of the 7th day of the 7th month is it alright for you to meet Hikoboshi. |
| 智子: | それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、 おり姫は毎日、いっしょうけんめいはたをおりました。 |
| さとこ: | それから、いちねんにいちどあえるひだけをたのしみにして、 おりひめはまいにち、いっしょうけんめいはたをおりました。 |
| Satoko: | From then on, looking forward only to the one day of the year when they
could meet, Orihime worked hard at the loom every day. |
| 竜太: |
天の川の向こうのひこぼしも、天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 そして、待ちに待った七月七日の夜、おり姫は天の川をわたって、 ひこぼしのところへ会いに行きます。 |
| りゅうた: |
あまのがわのむこうのひこぼしも、てんのウシをかうしごとにせいをだしました。 そして、まちにまったしちがつなのかのよる、おりひめはあまのがわをわたって、 ひこぼしのところへあいにいきます。 |
| Ryuta: | Also, Hikoboshi, on the other side of the Milky Way, put his back into
the work of caring for the cows. Then, on the evening of the 7th day of the 7th month that they were waiting for, Orihime crosses the Milky Way and goes to Hikoboshi's place to meet. |
| 智子: | でも、雨が降ると天の川の水かさが増えるため、 おり姫は川を渡ることが出来ません。 |
| さとこ: |
でも、あめがふるとあまのがわのみずかさがふえるため、 おりひめはかわをわたることができません。 |
| Satoko: | But, because when it rains the Milky Way's water-level rises, Orihime can't cross the river. |
| そんなときは、どこからともなくカササギと言う鳥が飛んできて、 天の川にはしをかけてくれるのです。 |
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| そんなときは、どこからともなくカササギというとりがとんできて、 あまのがわにはしをかけてくれるのです。 |
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| On such occasions, a magpie flies out of nowhere, and places a bridge over the Milky Way for her. | |
| 竜太: | さあ、あなたも夜空を見上げて、2人の再会を祝福してあげてください。 おしまい。 |
| りゅうた: | さあ、あなたもよぞらをみあげて、ふたりのさいかいをしゅくふくしてあげてください。 おしまい。 |
| Ryuta: | You should also look up to the night sky and bless their reunion. The end. |
| 智子: | 竜太くん、素敵だわ! |
| さとこ: | りゅうたくん、すてきだわ! |
| Satoko: | Ryuta, that's wonderful. |
| 竜太: | 智子さんもなかなか七夕頭だな。 |
| りゅうた: | さとこさんもなかなかたなばたずだな。 |
| Ryuta: | Satoko, you're also quite the Tanabata expert. |