Kanji

少し前、 新宿区5丁目にあるぼろぼろな老人ホームにお爺さんとお婆さんがいました。二人はとても貧乏でした。
この5丁目の裏道には悪さばっかりするちろおという暴走族のボスがいました。ちろおはスーパーへ行く人を困らせては喜んでいました。
ある日、お爺さんがその裏道を通ってスーパーに行きました。そうしたら、側をうろうろするものがありました。
「何だ、こりゃ?」と思ってみたら、大きくて、乱暴な暴走族がいました。
お爺さんは心の中で「こいつがあのちろおだな〜」と思いました。とても怖かったけど、わざと平気な顔をして、ちろおの愛車のフードに腰掛けて、おにぎりを出して食べ始めました。
それを見て、ちろおの方は気分を害しました。 「この爺、俺を見ても驚きもしないで、よーし、ちょっと怖いところを見せてやるか」と思って、
「おい爺、俺はこの裏町を仕切ってるんだ。お前、この裏道に来て、俺に黙って道を通って良いと思ってんのか。」
「お前、今から俺のだすなぞなぞを解ければ道を通っていいが、解けなければお前をぶっ殺すぞ.分かったか。」
「行くぞ、料理に使うけど、固くて食べられないパンは?」と謎懸けしました。
一秒も経たず、お爺さんは「はい、フライパンです!」 「うそ!この爺!次の、行くぞ。」「遠くにあっても、近くにあるという食べ物は?」
お爺さんは「はい、そば。」と答えました。 ちろおは焦ってきました。「今度こそ。難しい問題を出すぞ。」
そして、お爺さんはジャケットからタバコを取って、火をつけて、待ち始めました。ちろおは考えても、考えても、何も出て来ませんでした。
お爺さんはたばこの最後の一服を吸って、「もう待たない」と言いながら、ちろおの愛車でたばこを消しました。そして、スーパーの方へ歩き出しました。
ちろおは愛車の傷を見て、心が痛くて痛くて、荒い息の下から、「こら 爺、お前の一番怖いもの何だ。」というので、
お爺さんは「わしは、きれいなところに住むのが一番こわい。」と言って、裏道を進んで行きました。
老人ホームに帰って、裏道であったことをお婆さんに教えました。お婆さんも、「ちろおも、もう悪さしないでしょう。お爺さん良いことしましたね。」と二人で大笑いしました。
その夜、二人がもう寝ようとしていたら、「こら、爺お前の一番怖いものをやるぞ」という声がしました。お爺さんが老人ホームの窓から覗くと、ちろおと彼の悪い仲間が500人もいました。
ちろおは老人達を老人ホームから追い出して、仲間と一緒にリフォームの工事を始めました。
お爺さんは、「やめろー。怖い、怖い、わしが一番きらいな物だ。これは怖い。やめてくれー。」と、大声で叫びました。
ちろおは、「ほーら、言っただろう、もっと怖がれ、もっときれいにしてやるぞ。露天風呂もつけてやるぞ。どうだー!」ともっと早いスピードで工事しました。
明け方近くになって、ちろおと悪い仲間はリフォームを完成し、ようやく裏町へ帰って行きました。
お爺さんとお婆さんは他の老人たちと一緒に豪邸で幸せに暮らしましたとさ。

English

Recently, there lived an old man and an old woman in a run down nursing home in the 5th district of Shinjuku. They were very poor. Chiro, who was the boss of a group of delinquents and who caused nothing but trouble, lurked in the back streets of the 5th district. Chiro enjoyed giving people who were heading to the supermarket a hard time.
One day the old man took a back street to go to the supermarket. Then he saw something lurking near him. "What's this," he thought to himself as a large group of reckless delinquents appeared. "This must be Chiro," he thought. The old man was very scared but kept his calm. He sat on the hood of Chiro's beloved car, pulled out a rice ball, and began eating it.
Upon seeing this, Chiro became worried. He thought to himself, "This old man is not afraid of me! Alright, I'll show him something scary."
"Hey old man, I'm the boss of this back alley. Do you think you can come here and pass through without asking me? If you can solve the following riddle, you can pass, but if you fail, you're dead. Got it? Here we go! What is a pan that is too hard to eat even though you can use it for cooking," he asked. Within a second, the old man answered, "Sure, that's a frying pan!"
"No way, old man! Next one, here we go. What food is said to be near even though it's placed afar?"
"That's soba noodles!" the old man answered.
Chiro became infuriated. "This time it's gonna be a hard one!" The old man pulled a cigarette out of his jacket, lit it, and began to wait. Chiro thought and thought, but nothing came. The old man took the last drag of the cigarette and said, "I'm not going to wait anymore," as he put the cigarette out on Chiro's car. With that, he started walking towards the supermarket. Chiro saw the mark on his beloved car and his heart ached and ached. Gasping heavily, he said, "Hey old man, what do you fear the most?" The old man replied, "I fear living in a beautiful place the most," and kept heading down the back street.
Getting back to the nursing home, he told his old lady all that had happened in the back street. The old woman said, "Chiro won't be bothering people anymore. You did a good thing," and the two of them burst into laughter.
That night when they were going to bed, they suddenly heard a voice; "Hey old man, I'll give you the thing you fear the most!" The old man peeked out the window of the nursing home and saw Chiro with all 500 of his delinquents. Chiro drove the elderly out of the nursing home, and began renovating the building with his gang. The old man screamed, "Stop it! I'm afraid, I'm afraid! This is the thing I hate the most! This is scary! Please stop!" Chiro said, "Be more afraid, I'll make it even more beautiful, just watch! I'll even add an open air bath! How about that!" and he sped up the construction. As dawn approached, Chiro and his gang finished up the renovation and returned to the back alleys.
The old man and old woman, and all of the elderly people lived happily ever after in their luxurious home.

Hiragana

すこしまえ、しんじゅくごちょうめにあるぼろぼろなろうじんホームにおじさんとおばあさんがいました。ふたりはとてもびんぼうでした。このごちょうめのうらみちにはわるさばっかりするちろおというぼうそうぞくのボスがいました。ちろおはスーパーへいくひとをこまらせてはよろこんでいました。
あるひ、おじいさんがそのうらみちをとおってスーパーにいきました。そうしたらそばをうろうろするものがありました。
「なんだ、こりゃ?」とおもってみたら、おおきくて、らんぼうなぼうそうぞくがいました。おじいさんはこころのなかで「こいつがあのちろおだな〜」とおもいました。とてもこわかったけど、わざとへいきなかおをして、ちろおのあいしゃのフードにこしかけて、おにぎりをだしてたべはじめました。
それをみて、ちろおのほうはきぶんをがいしました。
「このじじい、おれをみてもおどろきもしないで、よーし、ちょっとこわいところをみせてやるか」とおもって、
「おいじじい、おれはこのうらまちをしきってるんだ。おまえ、このうらみちにきて、おれにだまってみちをとおっていいとおもってんのか。」
「おまえ、いまからおれのだすなぞなぞをとければみちをとおっていいが、とけなければおまえをぶっころすぞ.わかったか。」
「いくぞ、りょうりにつかうけど、かたくてたべられないパンは?」となぞかけしました。
いちびょうもたたず、おじいさんは「はい、フライパンです!」
「うそ!このじじい!つぎの、いくぞ。」「とおくにあっても、ちかくにあるというたべものは?」
おじいさんは「はい、そば。」とこたえました。
ちろおはあせってきました。「こんどこそ。むずかしいもんだいをだすぞ。」そして、おじいさんはジャケットからタバコをとって、ひをつけて、まちはじめました。ちろおはかんがえても、かんがえても、なにもでてきませんでした。おじいさんはたばこのさいごのいっぷくをすって、「もうまたない」といいながら、ちろおのあいしゃでたばこをけしました。そして、スーパーのほうへあるきだしました。ちろおはあいしゃのきずをみて、こころがいたくていたくて、あらいいきのしたから、「こら じじい、おまえのいちばんこわいものなんだ。」というので、おじいさんは「わしは、きれいなところにすむのがいちばんこわい。」といって、うらみちをすすんでいきました。
ろうじんホームにかえって、うらみちであったことをおばあさんにおしえました。おばあさんも、「ちろおも、もうわるさしないでしょう。おじいさんいいことしましたね。」とふたりでおおわらいしました。
そのよる、ふたりがもうねようとしていたら、「こら、じじいおまえのいちばんこわいものをやるぞ」というこえがしました。おじいさんがろうじんホームのまどからのぞくと、ちろおとかれのわるいなかまがごひゃくにんもいました。ちろおはろうじんたちをろうじんホームからおいだして、なかまといっしょにリフォームのこうじをはじめました。
 おじいさんは、「やめろー。こわい、こわい、わしがいちばんきらいなっものだ。これはこわい。やめてくれー。」と、おおごえでさけびました。
 ちろおは、「ほーら、いっただろう、もっとこわがれ、もっときれいにしてやるぞ。ろてんぶろもつけてやるぞ。どうだー!」ともっとはやいスピードでこうじしました。あけがたちかくになって、ちろおとわるいなかまはリフォームをかんせいし、ようやくうらまちへかえっていきました。
 おじいさんとおばあさんはほかのろうじんたちといっしょにごうていでしあわせにくらしましたとさ。