Kanji

アナウンス: 札幌行き321便はまもなく札幌空港へ着陸致します。現在の札幌の天候は晴れ。気温は二十度となっております。またのご利用を心からお待ちしております。
智子: 理由がわからないけど、急にどきどきしてきました。
竜太: 大丈夫ですか。
智子: おかしいです。すごくおかしいです。
竜太: 何が?
智子: こんな気分久しぶりです。私は普段世界貿易機関で冷静に話せるのに、なんで地元のことを考えると緊張するんでしょう。
竜太: まあ、人生とはそういうものです。時間が経つほど、記憶がゆがんでいく。
智子: どういうこと?
竜太: 心が記憶を少しずつ変えていく。例えば、昔の彼女がそうです。当時、彼女はすごくきれいでした。別れてから全然会っていません。頭の中で時間が止まっているから、彼女はずっと美しいんです。
その上、心の魔法で彼女はもっときれいになります。しかし、実際にその子と会ったら、頭の中の彼女と全然違う。
まあ、言いたいことは、つまり、智子さんの頭の中の悪い思い出ほど、現実は悪くないんです。戻ったらわかりますよ。
智子: ありがとう、竜太さん。竜太さんと一緒にいると何となく落ちつける。

English

Announcer: Flight 321 headed for Sapporo will soon land. The weather in Sapporo is now sunny. The temperature is 20 degrees. We're looking forward to serving you again.
Satoko: I don't know the reason, but I suddenly became nervous.
Ryuta: Are you okay?
Satoko: Strange, very strange.
Ryuta: What is it?
Satoko: I haven't felt like this in a long time. Even though I can speak calmly in front of the WTO, why do I become nervous when I think about my hometown?
Ryuta: Well, that's life. The more time passes, memories change.
Satoko: What do you mean?
Ryuta: Your heart changes your memories bit by bit. For example, my old girlfriend. At the time, she was really beautiful. After breaking up, I haven't seen her once. But, because in my mind time stants still, she is always beautiful. Besides that, the heart plays tricks and she has become even more beautiful. But, if I met her in real life, she would be totally different from the girl in my mind. Well... What I want to say is, in other words, it isn't as bad in real life as it is in your head. You'll understand when we return.
Satoko: Thank you, Ryuta. When I'm together with you, I can somehow relax.

Hiragana

アナウンス: さっぽろゆき321びんはまもなくさっぽろくうこうへちゃくりくいたします。げんざいのさっぽろのてんこうははれ。きおんはにじゅうどとなっております。またのごりようをこころからおまちしております。
さとこ: りゆうがわからないけど、きゅうにどきどきしてきました。
りゅうた: だいじょうぶですか。
さとこ: おかしいです。すごくおかしいです。
りゅうた: なにが?
さとこ: こんなきぶんひさしぶりです。わたしはふだんせかいぼうえききかんでれいせいにはなせるのに、なんでじもとのことをかんがえるときんちょうするんでしょう。
りゅうた: まあ、じんせいとはそういうものです。じかんがたつほど、きおくがゆがんでいく。
さとこ: どういうこと?
りゅうた: こころがきおくをすこしずつかえていく。たとえば、むかしのかのじょがそうです。とうじ、かのじょはすごくきれいでした。わかれてからぜんぜんあっていません。あたまのなかでじかんがとまっているから、かのじょはずっとうつくしいんです。そのうえ、こころのまほうでかのじょはもっときれいになります。しかし、じっさいにそのことあったら、あたまのなかのかのじょとぜんぜんちがう。まあ、いいたいことは、つまり、さとこさんのあたまのなかのわるいおもいでほど、げんじつはわるくないんです。もどったらわかりますよ。
さとこ: ありがとう、りゅうたさん。りゅうたさんといっしょにいるとなんとなくおちつける。